セールステックで成果ダウン? 導入企業「勘と経験のほうが成果出る」
製造業向けのサービスを展開するあるスタートアップによると、セールステックを導入したところ、成約率が10パーセントダウンしたという。
フィクション・スタートアップ
2025.03.18
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営業活動の効率化を図る「セールステック」が日本でも浸透し始めているが、その精度はまだまだ高める必要がありそうだ。製造業向けのサービスを展開するあるスタートアップによると、セールステックを導入したところ、成約率が10パーセントダウンしたという。営業部長によると「営業候補先をリストアップする時間は減ったが、商談については営業メンバーの勘と経験に頼った方が成果が出るようだ」と話す。
同社から、具体的なサービス名を聞くことはできなかったが、企業データから見込み客を自動でリストアップしてくれ、各商談での議事録や過去の事例から、次の商談までに準備するべきタスクを整理してくれるものだという。同部長は、「すぐに解約するつもりはないが、他のサービスも検討していこうと思う」と語った。
あるセールステック企業の広報は次のように話す。「製造業の現場では『義理と人情』で取引を行う中小企業がたくさんある。勘と経験による感覚的な営業の方が成功しやすい可能性もあるのでは」。
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